ガラテヤ2章 だんだんと異邦人から身を引き

ガラ2:12「なぜなら、彼は、ある人々がヤコブのところから来る前は異邦人といっしょに食事をしていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行ったからです」

エス様は取税人や罪人たちと食事をともにしたとき、「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です(マタ9:10-12)」と言われました。そのとき、イエス様は罪人たちと一緒にいても、パリサイ人がきたからといって席を立って移動することはありませんでした。ペテロはイエス様が逮捕され大祭司の家に連れて行かれたときにも、3度主を知らないと言って否定し、イエス様の予言されたとおりになりました(マタ26:74)。ペテロには人の目を気にする傾向がありました。イエス様を否定したときに涙を流して悔しがり(マタ26:75)、悔い改めて、2度と同じ過ちはしないと誓ったのではないでしょうか。しかし、今回もペテロはパウロから指摘があったように、人の目を気にしていました。使徒の働きの中でペテロは黄金門で物乞いをしている男に「金銀は私にない。しかし、私にあるものを上げよう(使3:6)」とキリスト・イエスの名によって歩けるようにしています。それほどの信仰者がどうして、と思いたくなります。人の弱さや、肉の思いは神を信じたあとも残ります。決して、2度と誘惑が来なくなるわけではありません。ペテロほどの信仰者でも例外ではありません。それを咎めパウロにも強い信念があったように思えます。