1歴代誌18章 非常に多くの青銅を

1歴18:8「ダビデは、ハダデエゼルの町ティブハテとクンから、非常に多くの青銅を奪い取った。これを用いて、ソロモンは青銅の海や柱、および青銅の器を作った」
ソロモンが実際に作ったのは、二本の柱、一つの海、車輪つきの台だとあり、「すべての器具の青銅の重さは、量りきれなかった(2王25:16)」とあります。ダビデ時代にティブハテとクンから奪い取った青銅がいかに多かったかがわかります。また、ソロモン神殿の内部は金で覆われており(1王6:21)、祭壇やパンの机など器具も金で作られていました(1王7:48)。これらの金もダビデが戦利品として奪ったものです(10-11)。これらに加え、ツロ王ヒラムが金を用立て(1王9:11)、秘密の金山オフィルまで赴き、420タラントの金をソロモンに与えたことが書かれています(1王9:28)。さらに、ソロモンに謁見したシェバの女王は金120タラントを持って来たとあります(1王9:28)。1年間にソロモンに入ってきた金は666タラントもありました(1王10:14)。それでもダビデの蓄えた金や青銅がなければ、神殿の内部や器具は木や銅で作らなければならなかったでしょう。聖書の記述から見ても、神殿の豪華さは当時世界一のものでした。価値ある金がエルサレムに集まる黄金時代は、ダビデの戦利品からスタートしたのです。