1歴代誌20章 ラファの子孫であった

1歴20:6「さらに、ガテで戦いがあったとき、そこに、指が六本ずつ、二十四本ある背の高い男がいた。彼もまたラファの子孫であった」
多指症という先天性異常が医学用語としてあります。この名もないラファの子孫は、両手足の指が1本ずつ多いという大変珍しい多指症でした。現在でも、指が6本で生まれてくる子はいます。ほとんどの場合、骨はありますが、神経がつながっていないため、自分の意志で動かせないそうです。先進国では幼いうちに手術して取ることが一般的です。一説では、豊臣秀吉の右手は1本多かったと言われ、家臣が記録を残しています。また、このラファの男は背が高かったとあります。現代の記録として、世界一の身長はアメリカ人故ロバート・ワドロー氏で272センチだと記録され、写真も残っています。ゴリアテは6キュビト半で、新改訳の1キュビト44センチを使って計算するなら286センチとなり、ワドロー氏よりさらに10センチ高いことになります。ゴリアテの兄弟ラフミも機織りの巻き棒のような槍を振り回すぐらいですから、ゴリアテぐらいの身長はあったと思います(5)。ラファの民族も巨人症で多指症という、ネフィリム時代に天使と人間の娘の間に産まれた先天性異常のなごりが残っていたようです。