エペソ5章 眠っている人よ。目をさませ

エペ5:14「明らかにされたものはみな、光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる」」
「眠っている人よ。目をさませ」と誰が言ったかはわかりませんが、イザヤの中には「さめよ。さめよ(イザ52:1)」と「死者の霊を生き返らせる(イザ26:18)」という預言があます。パウロがイザヤを引用したかは不明ですが、へブルの手紙の中に「死んだ行ない(ヘブ6:1)」から離れるように書かれています。キリストを信じる者は、バプテスマを受けることによってキリストとともに葬られたのです(ロマ6:4)。エペソに書かれていることは、本当に死んで目をさませという意味ではないと思います。不品行な者や、汚れた者や、むさぼる者を指して(5)、彼らの行いは神の前にあって死んでいるも同然だと示したかったのではないでしょうか。エペソは大きな町でしたから、どうしても不品行な者との接触は避けられなかったと思います。どのようなコミュニティであっても、不従順な者たちの仲間になってしまっては(6-7)、主は喜ばれません(10)。行ないを改め、キリストを信じる者のように振舞うなら、人にはその行ないが輝いて見えるようになるでしょう。それゆえ、イエス様は弟子たちを「世界の光(マタ5:14)」だと呼び、光輝けるようになることを宣言されました。