2歴代誌8章 神の人ダビデの命令

2歴8:14「彼はその父ダビデの定めに従い、祭司たちの組分けを定めてその務めにつかせ、レビ人もその任務につかせ、毎日の日課として、祭司たちの前で賛美と奉仕をさせた。門衛たちも、その組分けに従って、おのおのの門に立たせた。神の人ダビデの命令がこうだったからである」
モーセの幕屋が移動式の神殿だとするなら、据え置きのソロモン神殿には、神の道具をしまったり、運んだりする必要はなくなります。そのためダビデはレビ人を賛美するグループに分け(1歴25章)、また門衛の組み分けも存命中に行っていました(1歴26章)。ソロモンはダビデの残した仕様書(設計図)に従い(1歴28:11)、ソロモン自身が付け加えたり、変更したりはしませんでした。それは、仕様書が御霊によってダビデに示されていたことを理解していたからです(1歴28:12)。神殿建設はソロモンの治世4年の2月2日に始まり(3:2)、7年を要したとあります(1王6:38)。神殿で奉仕できる期間は20年と決まっており、聖書には会見の天幕ではレビ人は30歳から奉仕でき、50歳で引退しなければならないと書かれています(民8:25)。つまり、ダビデの時代に奉仕していたレビ人たちの中にも、年老いたり、亡くなった者もいたことになります。それらの人員の配置も含めて、「主の宮は完全であった(16)」と書かれています。ソロモンはパロの娘と政略結婚しますが、彼女をエルサレムには住まわせませんでした(11)。ソロモンの治世の初めはこのように、主に対する熱い思いで満ちていたのです。