1列王記14章 ダビデのようではなかった

1王14:8「ダビデの家から王国を引き裂いてあなたに与えた。あなたは、わたしのしもべダビデのようではなかった。ダビデは、わたしの命令を守り、心を尽くしてわたしに従い、ただ、わたしの見る目にかなったことだけを行なった」
ヤロブアムがアヒヤに初めて会ったときに、主からのことばにより王になることが約束されていました(11:35)。そのときに、もしダビデのように神のおきてと命令を守って、主の目にかなうことを行なうなら、主はヤロブアムとともにいてくださり、長く家が続くようにされると約束されました(11:38)。最初からダビデがモデルで、ダビデのように神に従うことが求められていました。それほど主はダビデとの交わりを大切に考えていたのです。後に「わたしはダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを建て直す(アモ9:11)」と預言されたように、ヤロブアムにダビデの影を重ね合わせて、期待していたのです。いつごろ息子アビヤが病気になったのかはわかりませんが、唯一このアビヤという子だけが、主に従う心を持っていたようです(13)。残念ながら、イスラエルのヤロブアムも、ユダのレハブアムも異邦の神を拝み、ユダにいたっては、神殿内に男娼もいたと書かれています(24)。当初、ソロモンに怒りを燃やした主が(11:33)、ヤロブアムを立てて、悔い改めさせようとしていたことがわかります。しかし、イスラエル、ユダ両国が異邦の神に走ったのです。