2歴代誌27章 自分の道を確かなものとした

2歴27:6「このように、ヨタムは勢力を増し加えた。彼が、彼の神、主の前に、自分の道を確かなものとしたからである」
ヨタムは16年間王でしたが(1)、父ウジヤがツァラトに冒されていた間摂政として事実上国を治めていました(26:21)。それがどの程度の年数だったかは書かれていませんが、ウジヤの治世が52年とあり(26:3)、ヨタムが25歳で王になったことを考えると(1)、ヨタムが若くして政治経験を踏んでいたことがうかがえます。父ウジヤが軍備を整えていたものをそのまま引き継いでいたことは想像できます(26:13)。また、ウジヤは家畜のための水ためや、農業にも力を入れていました(26:10)。これらもまたヨタムが継承したもので、父ウジヤの功績とヨタムが神に従う信仰のゆえにヨタムの時代は安定していたと言えます。ヨタム自身は、城壁を強固なものにし(3)、山地や森林からに城砦を設け(4)、敵からの攻撃に備えました。さらにこの時代は預言者が多く出ており、イザヤ、ホセア、ミカはヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に活躍した預言者です(イザ1:1、ホセ1:1、ミカ1:1)。ヨタムが父ウジヤと違うところは、戦いに勝ちアモン人から貢物を毎年もらっても(5)、高慢にならなかったことです。主の前に、自分の道を確かなものとしたからです。