2歴代誌30章 主はヒゼキヤの願いを聞かれ

2歴30:20「主はヒゼキヤの願いを聞かれ、民をいやされた」
イスラエルから来たマナセ、イッサカル、ゼブルンの人たちは、サマリヤで金の子牛を拝んでいたため(1王12:28)、律法で定められた正式な身のきよめ方を知らなかったのです。エリの息子たちホフニとピネハスは、捧げ物の肉を勝手に食べ(1サム2:12-14)、ウザは契約の箱に触れ殺されました(2サム6:6-7)。ウジヤ王は祭司でもないのに神殿で香を焚こうとしてツァラアトに冒されます(26:19)。イスラエルから来た3部族の人々も、不敬の罪を犯したので何らかの罰が下ってもおかしくない状況です。しかし、ヒゼキヤは彼らのために祈るのです(18-19)。ユダとイスラエルに分裂してのち、民のために祈ったことが書かれているのはヒゼキヤのみです。しかもヒゼキヤはイスラエルの全集団にも主に立ち返ることを呼びかけています(6-9)。聖書には町々にヒゼキヤ王の命令を伝えた近衛兵たちを物笑いにし、あざけった…とあります(10)。それでも過ぎ越しの祭りは2月14日に行われ(15)、ヒゼキヤはダビデの命じたとおりに楽器を持って主をほめたたえました(29:27)。「ソロモンの時代からこのかた、こうしたことはエルサレムになかった(26)」と聖書は伝えています。