2歴代誌31章 豊富に携えて来た

2歴31:5「この命令が広まるとともに、イスラエルの人たちは、穀物、新しいぶどう酒、油、蜜など、すべての野の収穫の初物をたくさん持って来た。彼らはすべてのものの十分の一を豊富に携えて来た」
ヨアシュ王の時代に祭司エホヤダが考えた献金箱は、神殿の修復に十分に役に立ちました(2王12:9)。ここでは人々に献金を求めずとも、彼らが余りある収穫を持ち寄り、宮には入りきらず山と積んでいたことが書かれています(6)。そこでヒゼキヤは宮の中にある部屋を整えさせ、奉納物を納めました(11-12)。上に立つ王がしっかりと信仰を持ち、主に従う態度を民に示すなら、国民も主に従うようになるという典型だと思います。それゆえ王のつまずきは、大きな国の痛手となり得るのです。また、祭司たちも王の命令に忠実に従っています(15)。「忠実」は英語で「faithfully」と訳され、ヘブル語は「emuwnah(エムナ)」という単語が使われています。この単語は「真実」とも訳され(1サム23:26)、祭司や民たちが真実を尽くして、主に捧げようとしたことがうかがえます。ヒゼキヤは神に求め、心を尽くしてこれらを行ったとあります(21)。さらにセナケリブを追い払ったことで(32:20-22)、尊敬の目で見られるようになりました(32:23)。ヒゼキヤの墓は、他のダビデの子たちより高台に据えられ、民は彼の偉業を悼んだのです(32:33)。