哀歌5章 私たちの先祖は罪を犯しました

哀歌5:7「私たちの先祖は罪を犯しました。彼らはもういません。彼らの咎を私たちが背負いました」
ユダ王国の王たちで最悪な王が2人います。7代目のアタルヤと14代目のマナセです。最初の王はヨシャパテが隣国イスラエルとの友好政策をとったときに、自分の息子ヨラムにイスラエル王アハブの娘アタルヤを嫁にもらいます(2歴18:1)。この娘アタルヤにアハブの妻イゼベルの血が流れていました。アハブ王とイゼベルはともにほかの神を拝み、主を裏切り(1王16:31)、その娘アタルヤも夫ヨラムをそそのかすのです。そのためヨラムも(1王22:52)その息子アハズヤも主の前に悪を行います(2王8:27)。アハズヤが暗殺された(2王9:27)のを聞いたアタルヤは王となり危うくダビデの血統が途絶える寸前でした(2王11:3)。もう一人の王マナセは父ヒゼキヤが壊した偶像を全部元どおりにし、ユダに大きな罪を犯させました(2王21:11)。ユダが主の前から取り除かれたのは、すべてマナセのせいだと聖書にあり(2王24:3)、バビロン捕囚に遭ったユダヤ人たちは、100年近く前の王の裏切りのツケを払わされた感じです。ヒゼキヤ、ヨシヤの主への回復政策も実らず、ヨシヤ王の死後4人の王たちはすべて主の道に従いませんでした(2王23:32、2王23:37、2王24:9、2王24:19)。これらのことも主がユダを滅ぼす要因だったように思います。