2歴代誌35章 ヨシヤは身を引かず

2歴35:22「しかし、ヨシヤは身を引かず、かえって、彼と戦おうとして変装し、神の御口から出たネコのことばを聞かなかった。そして、メギドの平地で戦うために行った」
パロ・ネコはアッシリアと戦おうとしていたのです(2王23:29)。それゆえ「きょうは、あなたを攻めに来たのではありません(21)」と断りを入れています。しかし、ヨシヤはその言葉を信じないで、油断させてユダを攻めるつもりだと勘違いしたのです。しかも、自分は変装していたとあります。それは相手を欺くための作戦かも知れませんが、アハブ王の例もあるように(18:29)、その作戦は有益なものとは言えません。このユダとエジプトとの戦いを歴史上「メギドの戦い」として記されています。黙示録にある「ハルマゲドン(黙16:16)」は、「ハル・メギド」のことで、ヨシヤが戦死した場所を指しています。エジプトは強国で、もし大軍を率いて自分の国の前に現れたなら和平を求める行為には見えません。エジプトが現れたのは、ヨシヤが治世18年目にサムエルの時代から、かなえられなかった過ぎ越しの捧げものを捧げた直後でした。これからユダ国が主の前に正しく生きていこうとしたことを邪魔されたくなかったのだと思います。後世の歴史家はヨシヤの行動を不思議がり、理解できずにいます。結局、ヨシヤの死後4人の王たちは主に従わずに、バビロン捕囚を迎えるのです。