箴言24章 いばらが一面に生え

箴24:31「すると、いばらが一面に生え、いらくさが地面をおおい、その石垣はこわれていた」
ソロモンはなまけ者の畑と、思慮に欠ける者のぶどう畑を見ています(31)。いばらはとげがあり、いらくさも葉に触るとチクッと棘毛が刺さります。いばら、いらくさは雑草の代表格で、これらが生えるのはまったく手入れがされていない証拠となります。ソロモンはこれを見て、戒めを受けたと書いています(32)。「しばらく眠り、しばらくまどろみ、しばらく手をこまねいて、また休む(33)」というのは、自堕落で怠惰な様子を的確にとらえた表現だと思います。要するに何もしないで寝ているだけ…という意味です。このような体たらくな人をうらやましいと思う人もいるようですが、知恵あるソロモンはこれを見て戒めを受けたとあります。ソロモンが見たのは眠り、まどろむ人ではなく、畑にあるいばらといらくさでした。それらの手入れされていない畑をちょっと見ただけで、何が起きたかを瞬時に判断し、なおかつ戒めが心に湧き出てきたのは、知恵あるソロモンならではでしょう。24章のくくりは「だから、あなたの貧しさは浮浪者のように、あなたの乏しさは横着者のようにやって来る(34)」とあり、仕事をしないでさぼっているなら、必然と貧しさと乏しさはその人のもとにやって来るのです。