箴言30編 小さいものが四つある

箴30:24「この地上には小さいものが四つある。しかし、それは知恵者中の知恵者だ」
4つの小さいものとは、蟻(25)、岩だぬき(26)、いなご(27)、やもり(28)、の4つです。これらの生き物は自分たちの生きている間に経験を通して知恵を得たわけではありません。蟻が厳しい冬を見越して夏に食糧を確保するのは(25)、彼らが冬を何度も過ごした結果、夏に食糧を保存しておいた方が良いと判断したからではありません。また、岩だぬきは洋名「シリアハイラックス」といい、チワワ程度の大きさにしか成長しません。足が速いわけでもなく、天敵にはすぐ捕まりますが、彼らは岩間に巣をつくります。いなごは群れを組んで大群となり(27)、農作物を食い散らしますが、卵を産んで生まれてくる子孫に群れを組む知識を伝えることはありません。アグルが言う「知恵」とは、創造者が彼らを創造するときに、最初から設計されていたプログラムを指しています。彼らの様子を見て知恵だと感じるのなら、それは創造主の知恵を見ているのです。最後のやもりについては、簡単に捕まる小さい生き物なのに、誰からの許可も得ずに王宮に住んでいます。やもりには人間の作った支配階級など関係ないのです。それもまた神の知恵だと思います。