1列王記8章 あなたのもとに立ち返り

1王8:33「また、あなたの民イスラエルが、あなたに罪を犯したために敵に打ち負かされたとき、彼らがあなたのもとに立ち返り、御名をほめたたえ、この宮で、あなたに祈り願ったなら」

「立ち返る」ことは、主から赦しを受けるための条件です。罪を犯したのなら主に立ち返ることが最初のステップで、ソロモンは何回かこのことばを繰り返しています(33、35、48)。神殿が完成したときは、ソロモンも興奮し、主の前で知恵の限りのことばを語り、イスラエルへの祝福を願っています。ソロモンは牛2万2千頭、羊12万頭をささげています(63)。1頭さばくのにどれだけかかったかわかりませんが、聖書には神殿の中庭を聖別して即席のいけにえの解体する場所としたと書かれています(64)。このようにソロモン王のスタートは華々しく、黄金に囲まれ、順風満帆のように見えましたが、当のソロモンの信仰がくずれていくのです。彼は多くの異国の女性を愛し、その女たちがソロモンの心をつかんでいったとあります(11:3)。それは政略結婚でもあったでしょう。しかし、ソロモンが最初にもしイスラエルの民が罪を犯したなら、主に立ち返り、御名をほめたたえ、祈り求めるなら、と願ったようには自分はしなかったのです。3千の箴言を語ったほどの知恵者が(4:32)、主を求めることを忘れたわけでもないでしょうに、異国の女の誘惑はそれほど強かったのでしょうか。