ネヘミヤ8章 仮庵を作りなさい

ネヘ8:15「これを聞くと、彼らは、自分たちのすべての町々とエルサレムに、次のようなおふれを出した。「山へ出て行き、オリーブ、野生のオリーブの木、ミルトス、なつめやし、また、枝の茂った木などの枝を取って来て、書かれているとおりに仮庵を作りなさい」」
仮庵の祭りについてはレビ記申命記に書かれています(レビ23:34-42、申15:13-15)。実際にどの木を使えとは書かれていませんが、仮庵、すなわち自分たちが本来住む家とは別の仮住まいの小屋を作りました。この祭りは過越の祭りがニサンの月、つまり1月15日を中心に行われるのに対し(出12:5-9)、仮庵の祭りは半年後のティシュリーの月、つまり7月10日前後から7日間(現代では9日間)に行われます。現代では9月から10月の間の一週間が仮庵の祭りとされています。イスラエルでは「スコット」の祭りのとして、多くの人がお祝いをします。それは、過ぎ越し同様に、出エジプトの際に神の災いを過ぎ越したことと、荒野で40年間放浪したことを後世に伝えるためです。また、仮庵を地上で過ごす時間の象徴だと考える人もいて、やがて約束の地である天国に行くことができることを示しているとされています。年に一度は自分の家ではなく不自由のある小屋の中で過ごすことは、結構大変です。律法にまじめな「正統派」の人たちは仮庵の中で一生懸命祈る様子がビデオに記録されていました。ネヘミヤの時代も、喜んでこの仮庵を祝ったのだと思います(17)。