ネヘミヤ10章 のろいと誓いとに加わった

ネヘ10:29「彼らの親類のすぐれた人々にたより、神のしもべモーセを通して与えられた神の律法に従って歩み、私たちの主、主のすべての命令、その定めとおきてを守り行なうための、のろいと誓いとに加わった」
次の節の「すなわち」の後に、呪いと誓いの内容が書かれています。まず、異邦人との婚姻をしない(30)、安息日には物の売り買いをしない(31)、7年目には土地を休ませること(31)などの項目が挙げられています。モーセの律法の守るためには余計な雑音は避けるという決意です。このような誓いは非常に崇高で律法に対して純粋で、神の命令を一字一句間違えたくないという心の現れのようにも感じます。エズラ、ネヘミヤの時代以降にパリサイ人は誕生したと言われています。オリジナルの固い決意は何世代も経つと最初の熱意は薄れていくもので、簡単に計算してもエズラ、ネヘミヤからイエス様まで400年以上の年月が経っています。最初はパリサイ人も、熱い思いで律法を守ろうとしたと思います。しかし、イエス様の時代には「わざわいだ。偽善の律法学者(マタ23:14など)」という、ありがたくない呼び名を付けられています。彼らは数世紀に渡ってユダヤ人をある程度導いてくれました。しかし、律法を守ることでは誰ひとり神の前で義と認められない(ロマ3:20)ことは、ネヘミヤと言えどもまだ気づいていないでしょう。