ホセア2章 わたしを忘れてバアルに仕えた

ホセ2:12「わたしは、彼女がバアルに香をたき、耳輪や飾りを身につけて、恋人たちを慕って行き、わたしを忘れてバアルに仕えた日々に報いる。―主の御告げ―」
ゴメルが他の恋人を慕って追いかけていたときも(7)、ホセアは穀物や新しいぶどう酒、油、さらに金や銀を与えていました(8)。彼女がバアルに仕えるになったことは、大きな罪となりましたが、ホセアは主がイスラエルになさったように、ゴメルに手を差し伸べ続けたのです。そして、「その日」彼女は「私のバアル」とは呼ばず、「私の夫」と呼ぶようになります(17)。ホセアとゴメルの様子を見て、イスラエルの民はどう感じたでしょうか。北イスラエルにはエルサレムがなく、神殿、契約の箱がないために、律法に定められたささげ物を捧げることはできませんでした。似たようなことが、ルベン、ガド、マナセの半部族がヨルダン川の東側に領地を持ったときにも起こっています(ヨシュ22:10)。彼らは遠くからでも見える祭壇を築いて、川を渡らなくても主に対する信仰を示そうとしたのです。また、イスラエルとユダが分裂した時にもヤロブアムはベテルに自分の作った子牛を新しい神だと言い、礼拝するようになりました(1王12:32)。モーセの律法を重んじるならば、神殿を守り、律法に書かれたいけにえを捧げる必要があります。そのことを十分理解していても、神から離れてしまい、ちょうどゴメルが恋人を追いかけたように、まことの礼拝を捧げることができなかったのです。