ホセア1章 ゴメルをめとった

ホセ1:3「そこで彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。彼女はみごもって、彼に男の子を産んだ」
「彼に男の子を産んだ」は英語では「bore him a son」となります。「him」はもちろんホセアだと考えていいと思います。しかし、次の女の子と男の子が生まれたときには「彼に」とは書かれていません。単純に、ホセアの子に決まっているから2人目からは書かなかったのかもしれませんが、姦淫の女だったゴメルがホセア以外の男と通じていた可能性もあります。なぜなら、主は最初に「姦淫の子らを引き取れ(2)」と言われているからです。もし、普通にホセアがゴメルと結婚して3人の子どもを儲けたのであれば、姦淫の子を引き取る話はどこへ行ってしまったのでしょうか。それともゴメルは子連れでホセアのところに来たのでしょうか。また預言では「わたしは彼女の子らを愛さない。彼らは姦淫の子らであるから(2:4)」とも書かれています。その後、ゴメルはホセア以外の男を作って、後を追って行ってしまいます(2:7)。ゴメルの存在なくして、ホセアの預言は成り立ちません。彼女が特別なのか、当時の姦淫の女は皆そういう風だったのかはわかりませんが、主がイスラエルの民に知らせようとした内容にぴったりの姦淫の女だったことには間違いありません。いい加減な女だったですが、ホセアが彼女を買い戻し、神を信じるようになったでしょうか。