ヨシュア記18章 ユダ族とヨセフ族の間にあった

ヨシュ18:11「ベニヤミン部族の諸氏族がくじを引いた。彼らのくじに当たった地域は、ユダ族とヨセフ族の間にあった」

相続地の中で最も広い土地を持つのはマナセ族でしょう。それはヨルダン川を挟んで東西に半部族ずつ与えられていたからです。ヨセフ族、すなわちマナセとエフライム族は主に祝福され多くの人数になっていました(17:15)。聖書の記述では、くじを引くのはヨセフ家として1つのくじのような書き方になっていますが、ヨシュアとしては最大人数のマナセとエフライムを一つの割り当てにするのは妥当ではないと考えていたようです。そのため山地をあてがって、そこを切り開いて所有の地とするように勧めています(17:18)。やがてエフライムは山の部族と呼ばれるようになり(1サム14:22など)、イスラエル国の長の役割をするようになります。さらにユダ族はカレブのゆえに早々と割り当て地をもらっており(15:13)、エルサレムから南のネゲブ砂漠に至るまでがユダ族の地となっています(15:21ー63)。残りの7部族でベニヤミンが最初のくじを引き、エルサレムを含むユダとエフライムの間の小さな土地が当たっています(11)。あとの土地は、北に残っている土地しかありません。シメオンに至っては、ユダの割り当て地の中に住むようになっています(19:9)。一番貧乏くじはダンが引き当てています(19:40)。