ホセア7章 床の上で泣きわめく

ホセ7:14「彼らはわたしに向かって心から叫ばず、ただ、床の上で泣きわめく。彼らは、穀物と新しいぶどう酒のためには集まって来るが、わたしからは離れ去る」
窮地に追い込まれたときに誰の名を叫ぶかは人さまざまです。愛する人の名前、父母の名前、信頼する者などいろいろ考えられますが、誰がその人の拠り所になっているかが切羽詰まったときに現れます。もし、「主」や「神」の名前を叫ぶなら、助けは神からくることを知っている人です。ヨシャパテ王が敵に囲まれたとき主を叫び求めたことがあります(2歴18:31)。聖書には「主は彼を助けられた。神は彼らを、彼から離れるように仕向けられた(2歴18:31)」とあり、即座に神はヨシャパテを助けられました。ホセアの預言では、イスラエルの民は切羽詰まっても主を呼び求めず、床の上で泣きわめくだけだったようです。心に頼れるものがなく、ただ泣くだけというのは、どんなにか寂しいことでしょう。苦しくても神の名を呼べるだけましです。「まし」どころか神に助けを求めるなら助けてくださいます。状況が劇的に変わらなくても、主の平安は心にあります。穀物とぶどう酒のような目に見え、腹を満たすものに頼るならそれはただ便所で流すだけの結果にしかなりません(マタ15:17)。神のことばは地に落ちないのです(イザ40:8)。