2列王記10章 ネバテの子ヤロブアムの罪

2王10:29「ただし、エフーは、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤロブアムの罪、すなわち、ベテルとダンにあった金の子牛に仕えることをやめようとはしなかった」

ヤロブアムはベテルとダンに2つの金の子牛を作り、イスラエルの神としました(1王12:28)。それは、エルサレムの神殿に行き、いけにえを捧げるためには国境を越え長い距離を移動しなければならず、2つに分かれた国としては大きな問題だったからです。約束の地を分けるときも、ルベン、ガド、マナセの半部族はヨルダン川の東にある土地をもらいましたが、契約の箱がある天幕まではいちいちヨルダン川を渡らなければならず、実質的には無理でした。そこでヨルダン川のほとりに1つの大きな祭壇を築き、川を渡らなくてもその祭壇を通して礼拝するようにしていました(ヨシュ22:11)。このように同じ神を信仰していても、エルサレムにある神殿の存在は大きく、モーセの律法に従うなら、神殿に赴きいけにえを捧げて罪を贖ってもらわなければなりません。問題を解決するために、ヤロブアムは金の子牛を2つ作り、領土内の南と北に置いて、イスラエルの民が国境を越えてエルサレムまで行かなくてもいいようにしました。しかし、ヤロブアムの作ったものは偶像であり、イスラエルが荒野で最初に犯した罪、エジプトの神である金の子牛でした。歴代の王はこの金の子牛から離れられなかったのです。

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