創世記48章 ルベンやシメオンと同じように私の子にする

創48:5「今、私がエジプトに来る前に、エジプトの地で生まれたあなたのふたりの子は、私の子となる。エフライムとマナセはルベンやシメオンと同じように私の子にする」

ヤコブがパロと会見したときはヤコブが130歳のときでした(47:9)。もし、ヤコブがエフライムとマナセを祝福したのが同じ年だとすると、ヨセフも80歳を超えており、エフライムとマナセも50歳を迎える歳になっていたはずです。ヤコブとしては、ヨセフがいなくなりその成長を見届けられなかった分を孫のエフライムとマナセに託したかったのではないでしょうか。ヤコブのこの発言で、ヨセフの名は12部族から消えてエフライムとマナセが加わることになりました。年齢的にもベニヤミンより若い兄弟ができたことになります。しかも、ヤコブは手を交差してエフライムとマナセを祝福し、弟を第一の祝福に預らせたのです(14)。やがてマナセ族はヨルダン川をはさんで半部族ずつ、領土を分けるようになりますが(民34:14)、片やエフライムはイスラエルが2分したとき、イスラエル国の代表格になり(2歴25:7)、しばしばエフライムをイスラエルを指す名前として使われています。ヤコブがこのことを見抜いていたのではなく、神がヤコブとともにおられ、レビ族が祭司族として取られることを計算して、ヤコブを通して12部族が崩れないようにしていたのだと思われます。エフライムもマナセも約束の地を受ける民だったのです。