ホセア11章 エジプトから呼び出した

ホセ11:1「イスラエルが幼いころ、わたしは彼を愛し、わたしの子をエジプトから呼び出した」
これはてっきり出エジプトのことだと思っていました。しかし、イエス様がお生まれになったときヘロデ王が2歳以下の子どもを殺すように命じ、イエス様の家族がエジプトに逃げたことが福音書にあります。マタイはこのことはホセアの「わたしはエジプトから、わたしの子を呼び出した(マタ2:15)」の成就だとしています。さらに、ヘロデ王が子どもを虐殺したことは「聞け。ラマで聞こえる。苦しみの嘆きと泣き声が。ラケルがその子らのために泣いている。慰められることを拒んで。子らがいなくなったので、その子らのために泣いている(エレ31:15)」というエレミヤの預言の成就だとしています。旧約の中のいたる所にイエス様を示す多くの預言がありますが、気づかない場合があります。マタイはホセアの預言を、「見よ、処女が身ごもっている(イザ7:14)」の次に成就したとしています。いかに旧約に精通していたかと同時に、ホセアのほんの一文の中にもメシアを示すことが書かれているのには驚かされます。エジプトから呼び出されたのは、イスラエルの民だけでなく、その歴史をなぞらえるようにイエス様もエジプトを出て、神の守りを経験されたのです。