エレミヤ31章 苦しみの嘆きと泣き声が

エレ31:15「主はこう仰せられる。「聞け。ラマで聞こえる。苦しみの嘆きと泣き声が。ラケルがその子らのために泣いている。慰められることを拒んで。子らがいなくなったので、その子らのために泣いている」」
この預言はイエス様が誕生したときに成就したとマタイに書かれています(マタ2:17-18)。それはヘロデ王が東の方から来た学者たちが、王が生まれたことを星によって知ったと聞いたときです(マタ2:2)。ヘロデ王は、自分以外の王が勝手に生まれてくることなど認めるわけにいかず、それがキリストだとわかっていても排除しようと企みました。このときに御使いによってヨセフ一家はエジプトに逃げ、これがホセあの預言の成就だとあります(マタ2:15)。さらに、ヘロデが2歳以下の男の子を殺させたことは、エレミヤの「ラマで聞こえる。苦しみの嘆きと泣き声が(15)」の成就だとあります。ホセアにしても、このエレミヤの預言にしても、普通に読んでいるならイエス様がエジプトに行ったことや、2歳以下の赤ん坊が殺されたことを示しているとは思わないでしょう。それは聖書そのものが神の霊感に導かれて書かれたもので(2テモ3:16)、その解き明かしも私的な解釈をしないように戒められており(2ペテ1:20)、ある決められたときに、決められた人が聖霊によって導かれ解き明かされるのだと思います。異言の解き明かしも不自由に明かせず、聖書のことばも解き明かせないのに、預言だけは解き明かすと言う人がいるなら疑うべきだと思います。