ホセア14章 レバノンのぶどう酒のように

ホセ14:7「彼らは帰って来て、その陰に住み、穀物のように生き返り、ぶどうの木のように芽をふき、その名声はレバノンのぶどう酒のようになる」
ぶどう酒、すなわちワインの発祥の地は中東だという説が有力で、レバノン、シリアは昔からワイン作りが有名でした。現在でもレバノン・ワインは多くの愛好者がいます。イエス様の最初の奇跡の地ガリラヤのカナ(ヨハ2:1)の地もレバノンは自分の国のことだと言い、イスラエルはもう1つのカナのことだと主張しています。どちらにしろ、ホセアの時代にはレバノンはワイン醸造を確立しており、その名は知れ渡っていたようです。また、オリーブの木は葉が細長く天に向かって生えそろうことと、香りのよい実をつける様子を「美しい緑のオリーブの木(エレ11:16)」と表現され、美しい木というイメージがあったようです(6)。6節の「レバノンのかおり(6)」とは、地域のことでなくレバノン杉のことを指していると思われます。ソロモンも自分の愛する娘の着物のかおりを「レバノンのかおりのようだ(雅4:11)」と表現しており、すがすがしい木の香りは好まれていたようです。このようにイスラエルが回復したときに、容姿が整えられ、良い香りを放ち、名声を取り戻すことが預言されています。ホセアの声に耳を傾ける知恵ある人は誰なのでしょうか?