ヨナ2章 感謝の声をあげて

ヨナ゙2:9「しかし、私は、感謝の声をあげて、あなたにいけにえをささげ、私の誓いを果たしましょう。救いは主のものです」
ヨナのどの態度を見て主はヨナを魚の腹から吐き出させ、もう一度ニネベに行くように命じだのでしょうか(3:2)。魚の腹に入れられても、ヨナは不平を言いませんでした。むしろ感謝の声をあげ、主を賛美したのです(9)。イエス様はしるしを見せてほしいというパリサイ人の要求に、2度までも「ヨナのしるしのほかは、しるしは与えられません(マタ12:39,マタ16:4)」と言われました。そのしるしは魚の腹、つまりよみ(2)に下り、そこから生還してくる奇跡のことです。しかし、パリサイ人がしるしは願ったときには、まだ十字架は完成されていませんでした。パリサイ人の期待したしるしと、イエス様の言われたしるしとには大きなギャップがあったのです。ヨナもまさか自分の行いが、やがて来られるメシアのひな形になろうとは夢にも思わなかったはずです。イエス様が行われたどの奇跡もしるしではなく、ヨナのしるしだけが唯一、人が見てイエス様こそメシアだと悟ることができるものなのです。逆に言うと、よみに下り、3日目によみがえること以外はすべてオプションなのです。