ミカ4章 多くの国々の民を粉々に砕き

ミカ4:13「シオンの娘よ。立って麦を打て。わたしはあなたの角を鉄とし、あなたのひづめを青銅とする。あなたは多くの国々の民を粉々に砕き、彼らの利得を主にささげ、彼らの財宝を全地の主にささげる」
終わりの日(1)というのは、イエス様がもう1度来られる日のことだと思います。この日には主の民が集められ(6)、同時に異邦の民がイスラエルを攻めようと集まってきます(11)。あたかも黙示録のハルマゲドンの預言を彷彿させるミカの言葉です(モク16:16)。主の民には角を鉄にし、ひづめを青銅とし、諸国を粉砕する力が与えられますが(13)、裁かれる側の国々は剣を鋤に、槍をかまに打ち直し国同士の争いを収めるようにされます(3)。つまり、千年王国時代とはキリストが治める一つの王国だけが世界に存在するわけでなく、諸国も平和を求めて共存するようになるように感じます。これら諸国の民は、いずれ千年の終わるころに惑わされるために備えられた人たちです。「地の四方にある諸国の民、すなわち、ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。彼らの数は海べの砂のようである(黙20:8)」とあるように、主はあらかじめ最後の戦いのための準備をしておられるのです。それは、あたかもノアの時代に降らせた雨を、空に蓄えていたかのようです(創6章)。すべての現象の中に主の御心があります。