ナホム1章 主に対して何をたくらむのか

ナホ1:9「あなたがたは主に対して何をたくらむのか。主はすべてを滅ぼし尽くす。仇は二度と立ち上がれない」
ヨナのニネベ滅亡の宣告により、ニネベは悔い改め12万人以上の市民は主を信じるようになったはずです(ヨナ4:11)。ニネベは悪の道から立ち返る努力を主の前に見せました(ヨナ3:10)。少なくともヨナはそれを目撃しました。その後どのように悪だくみをするように戻ったのかは書かれていませんが、ヨナという貴重な預言者の努力も無駄に終わる形になっています。アッシリアエルサレムを包囲したとき、ラブ・シャケは「おまえたちに主を信頼させようとするが、そうはさせない(イザ36:15)」と、ヨナの時代のニネベの人たちとは真逆のことを言っています。そして、一夜にしてアッシリア軍18万5千人は、主の使いによって撃ち殺されてしまうのです(2王19:35)。主は一度は12万人の命を救われましたが、さばきのときには18万5千人もの人が死ななければなりませんでした。おそらくヨナとナホムとの預言の間には100年ぐらいの時間が経っています。ニネベの人たちは自分たちの子どもに天地を造られた聖書の神のことを伝えずにいたのではないでしょうか。自分たちは救われても、信仰を継承しなければアッシリアのようになるのです。