ゼパニヤ2章 あなたがた、クシュ人

ゼパ2:12「あなたがた、クシュ人も、わたしの剣で刺し殺される」
わずか1節だけしか書かれていませんが、東はモアブ、アモン(9)、西はペリシテ(5)、北はアッシリア(13)とあり、残り1つの方角南がクシュになります。クシュはアフリカ大陸のエチオピアからスーダンあたりまでの広い土地を持つ国でした。アフリカといっても紅海に面しているため、エジプトを通過しなくても船でシナイ半島まで行くことができます。ソロモン時代にソロモンの知恵を聞きに来たシェバの女王もこの国と同一だと考えられています(1王10:1)。ソロモンとは友好関係にあったクシュですが、アサ王のときには敵対し軍を差し向け、主がクシュこれを打ち破った記述があります(2歴14:9-12)。クシュがどのようにユダ国と争ったかは詳しく書かれていませんが、「わたしの剣で刺し殺される」とだけ書かれています。もともと人類最初の権力者ニムロデを生んだのがクシュです(創10:8)。エチオピアスーダンは今でも残っています。スーダンには金鉱山があり、生産量も世界トップ10にランキングされています。ユダの神殿は黄金色に輝き、裕福だったのは周知の事実です。クシュがその金を目指してユダを攻撃したのなら納得です。