ゼカ13:3「なお預言する者があれば、彼を生んだ父と母とが彼に向かって言うであろう。「あなたは生きていてはならない。主の名を使ってうそを告げたから」と。彼を生んだ父と母が、彼の預言しているときに、彼を刺し殺そう」
預言者の父と母は息子が預言者だからといって、喜べない時代が来ます。息子が予言した内容に偽りがあるなら、父母がその命を絶つと言われています。父、母を敬うことは十戒にも記されていることです(出20:12)。それは、神との関係を戒めた最初の四戒の次に来る、人との関係の中で最も大切にしなければならないものです。もし、父や母をのろう者があるなら殺されなければならないと律法にあります(出21:17)。イエス様もこのことを言及し(マコ7:10)、それまでの父母に対する態度を改めるように戒めています。しかし、一方ではイエス様が来られたのは剣をもたらすためだと言い、父母、姑に逆らい家族が敵になるとも言われています(マタ10:34-36)。この内容はおそらく、キリストを信じる者と未信者の家族との関係を言われたことだと思われます。ゼカリヤの預言の中では主は偶像と預言者と汚れた霊を除くと言われています(2)。それまで見逃してきた誤りを、容赦無くさばく決意が感じられます。これらの出来事も「その日(1、2、4)」に起きると言われています。主は全地の3分の2が死んで、なお3分の1を火を通して練り、本当の信仰ある者を残そうとされています(9)。