ゼカリヤ14章 すべての国々の財宝は

ゼカ14:14「ユダもエルサレムに戦いをしかけ、回りのすべての国々の財宝は、金、銀、衣服など非常に多く集められる」
ここでは「エルサレム」が中心に書かれており、「ユダ」はおそらくエルサレムに入れなかったユダヤ人たちを指していると思われます。ここで不思議なのは「エルサレムに攻めて来たすべての民のうち、生き残った者はみな(16)」とあり、攻撃していた者たちが一転して、主を礼拝するようになると書かれていることです。彼らは主によって大恐慌が起こされ(13)、災害も人と家畜を襲うとあります(12、15)。あたかも出エジプトのときのような、災害がエルサレムを攻めに来る国々に起きるのです。特に人に対する災害は、人の体が何かの原因で腐ってしまうもので、とても残酷な表現がされています(12)。さらに大恐慌では互いに殴り合うのです(13)。ゼカリヤの預言では主の軍やエルサレムの兵士などという言葉は見つかりません。どこにも攻めてきた国々に対して応戦したという記述はないのです。主の不思議な力によって敵は倒れ、金や銀、衣服など財宝が多くエルサレムのものになると書かれています(14)。ゼカリヤの最後は「商人」がいなくなることが書かれています。多くの紛争や戦争の根源はお金にまつわるものです。その日には分け隔てなく、同じなべから同じものを食べるようになるのです(21)。