創世記2章 思いのまま食べてよい

創2:16「神である主は人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい」」
これが聖書で最初に神が人に話された記録です。問題はいつ最初の人は言葉を学んだかと言うことです。言語学の最大のミステリーは人類歴史に初めて記録されたエジプト語やシュメール語は、すでに文法が確立しており、進化論でいうそれまでの過程のものが見つかっていないということです。神が「どの木から思いのまま食べて良い」と言われたことを理解し、全ての生き物に名前を付けることができるほど豊かな語彙を持つのは驚きです(19)。現在では人が話すことができるのは環境が原因だとする意見が圧倒的で、人種や肌の色が違っていてもその国の言葉をしゃべるとは限りません。神は人に息を吹き込むだけでなく、お互いに意思が通じ会えるようにことばも授けたのです。それは最初の人が言葉を話せる環境にあったことを意味します。カラスなどは鳴き方を変えてお互いにコミュニケーションを取っているようですが、あと何千年経とうともカラスが言葉を持つことはあり得ません。ましてや物に名前を付けるという、高等なテクニックはどんな動物でも無理です。神は人を造った瞬間から、交わることを決めておられたのです。