創世記5章 彼のかたちどおりの

創5:3「アダムは、百三十年生きて、彼に似た、彼のかたちどおりの子を生んだ。彼はその子をセツと名づけた」
カインやアベルが生まれたときは、彼らがアダムに似ているかどうかは書かれていません(4:1-2)。神が人を造るときには「われわれのかたちとして、われわれに似せて(1:26)」と言われました。人は神に似ているのです。それが文字通りの姿が似ているのか、性質が似ているかはわかりません。しかし、エデンの園の善悪を知る木を食べてしまったアダムとエバについて「見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るようになった(3:22)」とあり、神のひとりと同じ力を持つようになってしまったことが書かれています。ここではアダムの「かたちどおり(3)」とあり、セツの容姿がアダムと似ていたことが書かれています。以降、似ているという表現はなくなりますが、おそらく父の容姿は引き継がれたのだと思います。しかし、神に対する信仰はどうだったのでしょうか。残念ながら7代目のエノクになるまでに、神とともに歩む者は誰もいなくなってしまいました(22)。エノクの死後も同様で、ノアの時代には心に計ることがすべて悪になってしまっていたのです(6:5)。顔だけ似ていても心が・・という感じでしょうか。