カインの妻

創4:17「カインはその妻を知った。彼女はみごもり、エノクを産んだ。カインは町を建てていたので、自分の子の名にちなんで、その町にエノクという名をつけた」
カインの妻はどこから来た?…誰もが考える疑問ですが、エバがカイン、アベルに次いでセツを産んだのはカインが殺人を犯した後です(25)。さらにエバはセツを産んで以降800年生き、息子、娘を産んだと書かれています(5:4)。カインは町を作ったということから、そこには多くの人が住んでいたことがわかります。聖書においては、たった一節で何十年も何百年経つことがあります。カインが妻を知ったのは、町を建てるほど人口が増え、家族の数も一共同体を作らなければならないほど増えていた時期だと思います。つまりカインに何らかのしるしが付けられて、主の前から去って、エデンの東、ノデの地に住みついてから(16)、次の17節に至るまで相当な時間が経過しているのです。人生900年レベルのアダムの時代では、100年や200年は人生のほんのわずかな時間でしかないでしょう。100年もあれば、子どもが何十人も生まれ、わずか20年でその子どもたちは成人していきます。近親相姦という問題もありますが、身近な血縁で結婚することはこの時点では禁じられていませんでした。仮に15歳で成人になるとして、100年経てば6世代が誕生し、さらにエバが子どもを産み続けるなら、兄姉同士の結婚もあり得たと思います。カインが妻を知ったのは、殺人以降100年以上経ってからではないでしょうか?