創世記20章 銀千枚をあなたの兄に与える

創20:16「彼はまたサラに言った。「ここに、銀千枚をあなたの兄に与える。きっと、これはあなたといっしょにいるすべての人の前で、あなたを守るものとなろう。これですべて、正しいとされよう」」
アブラハムがサラを妹と呼ぶたびに金持ちになっているイメージがあります。最初のエジプトのときも、エジプトのパロはアブラハムがサラの兄だと思ったからこそアブラハムによくしてやり、「それでアブラムは羊の群れ、牛の群れ、ろば、それに男女の奴隷、雌ろば、らくだを所有するようになった(12:16)」と書かれています。パロはサラがアブラハムの妻だと知っても、与えたものを取り上げずに「彼の妻と、彼のすべての所有物とともに送り出した(12:20)」とあります。甥のロトと別れたのも、それぞれの持ち物が多すぎて一緒にいられなくなったからです(13:6)。その所有物のもとはエジプトのパロからでした。今回もアビメレクはサラに手を出さないばかりか、銀千枚を与えています。これは要領のいい美人局のようなイメージがあります。美人の妻を妹だとさえ言えば、いろいろなものがもらえるのです。もちろんそこにはサラが王や有力者のものになってしまう危険はありますが、神がそうはさせなかったのです。神のことばを信じ、義と認められたアブラハムにどれだけの神の祝福があるかがわかります。