創世記26章 あなたと契約を結びたい

創26:28「それで彼らは言った。「私たちは、主があなたとともにおられることを、はっきり見たのです。それで私たちは申し出をします。どうか、私たちの間で、すなわち、私たちとあなたとの間で誓いを立ててください。あなたと契約を結びたいのです」」
イサクのしもべは井戸を掘り当てるのがうまいようで、行く先々で井戸が見つかっています。アブラハムの時代から主は祝福を与え、水に困らないように水源を与えていたのですが、彼らは妬みから井戸をふさいでいます(15)。井戸はアブラハム、イサクの持つ羊の群れや牛の群れを養うには絶対必要なものです。アビメレクは主がイサクとともにおられることを、幾度か争ううちに気が付いたのだと思います。雨の降らない土地にこんなに簡単に水源を見つけられるのは、背後に何かの力が働いているに違いない…簡単な推理で誰もが考え付く結論です。アビメレクはアブラハム、イサクと争うことは、彼らの神と争うことに等しいと悟ったのだと思います。イサクに和平を申し出て(29)、イサクも了承し、彼らをもてなしています(30)。アビメレク一行は契約を結び、帰っていったその日にまた別の井戸が見つかります(31-32)。それはあたかも主がイサクとアビメレクの間で、もう水のことで争いがないことを祝福されたかのようです。「ベエル」は井戸、「シェバ」は契約を指します。イスラエルの境界、ベエル・シェバにはこんな意味があるのです。