創20:18「主が、アブラハムの妻、サラのゆえに、アビメレクの家のすべての胎を堅く閉じておられたからである」
アビメレクの家全体が、サラのゆえに不妊になったと書かれています。それは数日の滞在ではなく、もっと長期の滞在だったことを示しています。アビメレク自身がどこでアブラハムの神を知ったのかはわかりませんが、アビメレクの夢のことをしもべに語って聞かせたなら、しもべたちは恐れを感じています(8)。アビメレクはアブラハムの神が正しいお方だということも知っていました(4)。しかし、アブラハムはソドムとゴモラの一件もあったので、「この地方には、神を恐れることが全くない(11)」とずっと考えていたようです。神はアビメレクが正しいことを知っておられました(6)。彼のいたゲラルはカナン人の領土だとされ、聖書の記述ではソドムとゴモラと併記されています(10:19)。美しい女がいれば権力者が召し抱えるというのは、この当時では珍しくなく、仮にサラが誰かの夫だとするなら、夫であるアブラハムは妬みとやっかみでひどい目に遭うことでしょう。さらに、不妊のサラが他の女にも影響を及ぼしているのも驚きです。アブラハムがアビメレクの和解金を受け入れ神に祈ったとき、アビメレクの家には子どもが産まれるようになりました。アビメレクがサラをアブラハムに返したとき、主の呪いが解けたのです。