創世記32 章 迎えに四百人を引き連れて

創32:6「使者はヤコブのもとに帰って言った。「私たちはあなたの兄上エサウのもとに行って来ました。あの方も、あなたを迎えに四百人を引き連れてやって来られます」」
ヤコブはラバンに20年仕える間に(32:38)、相当な財産を持つようになりました(32:18)。エサウもまた400人を引き連れるほどに大きな部族となっていたのです。ヤコブエサウの力関係はわかりませんが、32章はヤコブが神の陣営を見せられたことから始まっています(1-2)。それはヤコブには神が後ろ盾になってくれることを暗示していますが、ヤコブエサウの迎えのことを聞き恐れます(7)。ヤコブの考えとしては自分たちの宿営を2つに分け、片方が打たれてももう片方が逃れられるだろうというものでした(8)。そして、本営の前に3段階で、エサウの贈り物の群れを行かせ、少しでもエサウの怒りが静まるように隊を組みました(19)。イサクのもとに帰るということは、遅かれ早かれエサウに会うことは避けられないのです。そもそもヤコブが逃げたのはリベカの勧めもありましたが、イサクから祝福をだましとったことが原因です(27章)。エサウが怒るかどうかは、ヤコブの12人の子どもたちの存続にも関わる大きな問題です。エサウとの面会はイスラエルの歴史を築かれる神のご計画にも、影響を及ぼしかねない判断となりました。