創世記48章 ふたりの子は、私の子となる

創48:5「今、私がエジプトに来る前に、エジプトの地で生まれたあなたのふたりの子は、私の子となる。エフライムとマナセはルベンやシメオンと同じように私の子にする」
この言い方だとヨセフに加えてエフライムとマナセがヤコブの子に加えられたことになります。次の節では「あとからあなたに生まれる子どもたちはあなたのものになる(6)」とあり、ヨセフにはほかには子どもがいなさそうな書き方です。後から生まれる子と言われても、ヤコブが147歳ならば(47:28)、ヨセフはもう50歳近くになっています。聖書にはヨセフはエフライムの3代の子孫を見、マナセの孫もひざに抱いたことが書かれています(50:23)。これ以降の系図はエフライムとマナセをヤコブの子としたものになっています。おそらくヨセフには2人以外に子どもがいなかったと思われます。エフライムとマナセがヤコブの遺言により、ヤコブの子と数えられることによって13人の子となりました。本来ならばルベンを長子とした家系図が続き、やがて生まれるメシヤもルベンの子孫かと思いきや、ユダの子孫からイエス様は生まれます。これにはこれから始まる出エジプトから、ヨシュア時代、士師を経て王の時代になるまで紆余曲折があるのです。ヨセフはカナンにいる家族を救うためにエジプトに遣わされました。今度はエジプトから奪取るするのにモーセが遣わされるのです。