マタイ6章 人前で善行をしないように

マタ6:1「人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。そうでないと、天におられるあなたがたの父から、報いが受けられません」
山上の垂訓の続きですが、少し前には「人々があなたがたの良い行ないを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい(5:16)」と言われたのに、「人前では善行をしないように気をつけなさい」と反対のことを言われてる気がします。同様に「施し(4)」「祈り(5)」「断食(16)」などで、誰かの前で分かるようにするのではなく、隠れたところで神だけが知るように行いなさいと言われています(6)。イエス様は偽善が嫌いです(2)。もし、パウロの言うように神が「良い行ないをもあらかじめ備えてくださった(エペ2:9)」のなら、なにもわざとらしく人の目に留まるように良い行ないをせずとも、神の導きに任せればよいと思います。特に「祈り」については辛らつです。「ことば数が多ければ聞かれると思っている」は、心に刺さる痛いことばです。何ごとも控えめで、目立つことなく、人に仕えることができればイエス様も納得してくださるかもしれません。自分の手柄ばかり考え、見栄を張り、褒められることが異様に好きな人は、天の御国からは離れているのでしょう。「心砕かれて、へりくだった人とともに住む(イザ57:15)」と言われたお方は、高慢な心を嫌います。