マタイ17章 直すことができませんでした

マタ17:16「そこで、その子をお弟子たちのところに連れて来たのですが、直すことができませんでした」
このてんかんの息子の親は(16)、その場にイエス様がおられなかったので、弟子たちに頼めばなんとかなると考えたのだと思います。というのは、12年間長血を患った女のいやし以降(9:20)、その噂は広まり、イエス様のもとに集まった人の中にはせめて着物のふさにもさわらせて欲しいと願うようになっていました(14:36)。そのような噂は多くの人が知っており、着物のふさがだめなら、弟子たちにお願いすればどうだろうと考えるのは自然の成り行きです。ところが弟子たちは、悪霊を追い出す権威をもらっているはずなのに(10:8)それができませんでした。この段階では、弟子たちに与えられた権威を使いこなすことができなかったのです。しかし、聖霊が下り彼らに力が与えられると(使2:4)、状況は一変します。聖書にはペテロとヨハネが宮で足の不自由な男に出会った話が書かれています。ペテロは「イエス・キリストの名によって歩きなさい(3:6)」と手を取って立たせると、男の足は癒されました。彼らは成長し、イエス様がその場にいなくても、与えられた権威を使いこなすことができるようになっていました。