マタイ26章 書いてあるからです

マタ26:31「そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、わたしのゆえにつまずきます。『わたしが羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる』と書いてあるからです」」
ゼカリヤからの引用ですが、ヘブル語の訳は「牧者を打ち殺せ。そうすれば、羊は散って行き、わたしは、この手を子どもたちに向ける(ゼカ13:7)」となっています。たった一節ですが、イエス様はゼカリヤの預言の一部が成就すると語られています。ゼカリヤの預言は「全地はこうなる。―主の御告げ―その三分の二は断たれ、死に絶え、三分の一がそこに残る(ゼカ13:8)」と続き、イエス様が捕らえられ弟子たちが逃げても、全世界の3分の2が死に絶えることはありませんでした。マタイは、イエス様の行動がイザヤやエレミヤの預言の成就だと、何度か聖書の中に書いています(2:17、4:14など)。実際にはその前後の預言はつながりのないものです。弟子たちがイエス様の逮捕を知り、逃げる姿を見たとしてもゼカリヤ13章7節を思い起こす人は稀です。そのぐらい神の預言は時間軸がかけ離れており、数十年後の預言の中に突然世の終わりのことが書かれていたりします。すでにキリストの再臨の時間を宣言している人たちがいますが、天の御使いたちも子も知らない(24:36)と書かれている「その日」をあたかも聖書を解き明かしたように言う人たちはいかがなものでしょうか?