出エジプト16章 子孫のために保存しなさい

出16:33「モーセはアロンに言った。「つぼを一つ持って来て、マナを一オメルたっぷりその中に入れ、それを主の前に置いて、あなたがたの子孫のために保存しなさい」」
1オメルは2.3リットルぐらいですから、マナの体積にもよりますがツボの大きさは2リットルのペットボトルぐらいの大きさだったと推測できます。しかし、マナを一夜放置しただけで腐ってしまい、悪臭を放つのなら(20)、どうやって子孫にマナを見せるのでしょうか?ヘブル書には契約の箱には契約の2枚の板と、アロンの杖、マナの入った金のつぼがあったと書かれています(ヘブ9:4)。しかし、歴代誌には「箱の中には、二枚の板のほかには何も入っていなかった(2歴5:10)」と書かれています。マナをつぼに入れた段階では契約の箱はまだ作られていません。しかし、モーセは「あかしの箱」の前に置いたとあります(34)。また契約の箱に板が入れたのはモーセで、ホレブで入れたことになっています(2歴5:10)。契約の箱が作られたのが幕屋の建設の頃ですから(25:10)、その前から何かしらの箱が存在していたことになります。モーセ申命記出エジプトを回想しているとき、主から命じられてアカシヤで箱を作りその中に契約の板を入れたことを言っています(申10:5)。歴代師の記述はつぼと杖が入る前に誰かが見たことを書いているのでしょう。