約束の地には入れない

民20:14「アロンは民に加えられる。しかし彼は、わたしがイスラエル人に与えた地にはいることはできない。それはメリバの水のことで、あなたがたがわたしの命令に逆らったからである」
いつ、アロンとモーセは主の命令に逆らったのでしょうか?メリバで水がないと訴えたのは民です(2)。主が言われたのはこうでした。「杖を取れ。…あなたがたが彼らの目の前で岩に命じれば、岩は水を出す(8)」。しかし実際にモーセがやったことは手を上げ、彼の杖で岩を二度打ったのです(11)。このやり方はホレブの岩から水を出したやり方と同じです(出17章)。厳密には2回岩をたたくことは、前回のやり方にモーセが1回余計に増やした結果です。ここまでを読むならば、主の命令に直接反しているのはモーセです。アロンが何かをモーセに助言したり、行なった記録はありません。しかし、アロンは約束の地を見ることはあっても入れず、ホル山で死にました(28)。モーセもまた約束の地には入れず死にました(申34:5)。あれほど主に従い、主のために働いてきた2人なのに…と思ってしまいますが、これを現代に当てはめるならどうなるでしょうか?いくら仕えたように見えても、約束の地に入れないのなら大変です。「私に向かって主よ、主よというものがみな天の御国に入るのでなく(マタ7:21)」と言われたイエス様の言葉は、モーセとアロンの物語を教訓としたものではないでしょうか?