出22章 呪術を行なう女

出22:18「呪術を行なう女は生かしておいてはならない」
「呪術」に使われているヘブル語は「kashaph(カシャーフ)」で、出エジプトのときにモーセの行った不思議をパロが呪術師を呼び寄せて同じことをさせた「呪術」と同じ単語が使われています。ここでは女性限定になっていますが、新共同訳でも「女呪術師」とあり、口語訳も「魔法使の女」と訳されています。それではパロが呼び寄せたエジプトの呪術師のような男だったらどうなのでしょうか?律法には「あなたがたは霊媒や口寄せに心を移してはならない(レビ19:31)」と書かれており、それらに頼ってはならないと戒められています。ましてや自分が霊媒師になることなどもってのほかです。サウル王は一度はイスラエルの国中から霊媒や口寄せを追い出しましたが(1サム28:3)、死んだサムエルに会いに霊媒師の元へ行った記述があります(1サム28:7)。このときの霊媒師も女でした(1サム28:9)。彼らが霊と交わったり、不思議なわざを見せたりすることは事実です。神が嫌がるのは、それらの力があたかも目に見えない強い力に支配されていることに、人の心が惑わされてしまうことです。少しの超自然的なわざを見せて、聖書の神以外の力を信じさせようとするのはまさしくサタンの発想です。