エゼキエル44章 だれもわたしの聖所に入ってはならない

エゼ44:9「神である主はこう仰せられる。心にも肉体にも割礼を受けていない外国人は、だれもわたしの聖所に入ってはならない。イスラエル人の中にいる外国人はみなそうだ」
現在のイスラエルには神殿はありませんので、聖所に入る以前の問題です。1948年にイスラエルが建国を宣言したときに、唯一の神を信仰するダビデやソロモンの時代のイスラエルが復活するのだと考えた人もいたでしょう。しかし、実際にはイスラエルの人口分布はユダヤ人70%、アラブ系20%、残り10%はその他となっており、ユダヤ人だけの国家ではありません。しかも、宗教の自由が認められており、ただ一人の聖書に書かれている神だけを信仰する者だけがいるわけでもありません。ただし、国全体は安息日を中心に運営されており、企業も銀行もレストラン、デパートなど、金曜は午前中営業し、土曜日は休業するところがほどんどです。安息日に機械を運転することはなく、熱心なユダヤ教徒シナゴーグに行きます。ユダヤ教徒キリスト教徒の中にはエゼキエル神殿が近い将来建設されると信じている人もいます。その一方でアジア最大のゲイパレードが行われているのもイスラエルです。ユダヤ教徒の中でも聖書に書かれているとおりの律法を重んじ、行なっている人たちは10%にも満たない数字です。いざエゼキエルの神殿ができ、いけにえを捧げる準備も整ったとき、いったい誰が聖所に入ることができるのでしょうか。