出エジプト37章 純金一タラントで

出37:24「すなわち、純金一タラントで、燭台とそのすべての用具を作った」
「すべての用具」というのはともしび皿7つ、心切りばさみ、心取り皿のことだと思われます(23)。メノラー、すなわち燭台の形は詳しく書かれているので、どの資料を見てもだいたい同じ形をしています。しかし、契約の箱のように長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半(1)という具体的な大きさの指定は燭台にはありませんでした。ここで純金1タラントでという条件が書かれています。1タラントがどれだけの重さかによって、燭台の大きさはおおよその見当がつきます。タラントは古い文献では人の重さ程度という資料もありますが、聖書で使われている1タラントは大体30から35キロ前後だとされています。ウィキペディアにおいては古代イスラエルでは1タラントを34キロと計算しています。また新約では1タラントは20キロ前後だと考えられており、モーセの時代のタラントより3割強目減りしています。仮に34キロだとするなら、燭台にしても相当大きなものが作れると思います。何よりも、聖所には窓もなく、ともしびがなければ香を焚くにしても、パンを置くにしても真っ暗でどうしようもありません。ベツァルエルは、知恵を働かして、聖所がどのぐらいの明るさを必要としたかを知っていたのだと思います。