民数記20章 これがメリバの水

民20:13「これがメリバの水、イスラエル人が主と争ったことによるもので、主がこれによってご自身を、聖なる者として示されたのである」
荒野で2か所、イスラエルの民がモーセと争った記述があります。最初は宿営地レフィディムでした(出17:1)。そして今回のカデシュです(1)。最初の水の出た岩はホレブの岩とあり、その場所をマサ、またはメリバだと名付けています(出17:7)。つまり、メリバの水と呼ばれる事件は2回あり、両方とも水がないことでイスラエルの民がモーセ(主)と争ったのです。この岩はキリストのことを指しているとパウロは述べています(1コリ10:4)。本来なら神から与えられた水を飲む者は渇くことがありません(ヨハ4:14)。「その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます(ヨハ4:14)」と書かれてあるとおりです。宿営地レフィディムで、水を得たときにイスラエルの民は神を信頼する者が渇くことはないと、悟るべきでした。結局、このメリバの水事件で、不平を言った第1世代のイスラエル人はさばかれ、約束の地に入ることはできなくなりました(12)。主は正義を果たし、ご自分の聖さを保たれたのです。パウロは同じ御霊の食べ物を食べ、水を飲んでも約束の地に入れなかった者を例え、このことは戒めだと強調しています(1コリ10:6)。