民数記23章 主が告げられたことをみな

民23:26「バラムはバラクに答えて言った。「私は主が告げられたことをみな、しなければならない、とあなたに言ったではありませんか」」
結局バラムは3回もイスラエルを祝福することになります(24:10)。バラムが主の言われたことをバラクに伝えたのは、神の使いによって、道を正されたからです。聖書にはバラムがバラクのところに行こうとしたとき、神の怒りが燃え上がったとあります(22:22)。なぜ、神が怒り、神の使いが現れ、ロバがしゃべらなければならなかったのでしょうか(22:23)?バラクのところに行けと命じたのは主ご自身です(22:20)。バラムの心には、バラクの蒔いた誘惑の種がしっかり芽吹いていたようです。それが主がお怒りになった理由だと思います。結局、バラクが呪えと言ったことには応えることができませんでしたが、別の方法でバラムは報酬を得ようとしていたのです。それが、異教の神をイスラエルに持ち込み、ミデヤン人の女による誘惑でした(25:6-9)。ペテロはバラムは不義の報酬を捨てきれなかったと指摘しています(2ペテ2:15)。やがてバラムは殺されたミデヤン人の中に紛れて死にました(31:8)。主の命令には従ったのかも知れませんが、心の奥底で報酬の誘惑の火種を完全には消し切れていなかったのです。パン種が膨らむのはこのような感じなのでしょうか。