ペルガモへの忠告

黙2:14「しかし、あなたには少しばかり非難すべきことがある。あなたのうちに、バラムの教えを奉じている人々がいる。バラムはバラクに教えて、イスラエルの人々の前に、つまずきの石を置き、偶像の神にささげた物を食べさせ、また不品行を行なわせた」
バラムはモアブの王バラクの言うとおりにイスラエルを呪いませんでした(民23:8)。バラムは一見主に従う預言者のようでしたが、実はイスラエルをみだらな道に導いた張本人でした。民数記にはバラムがバラクに入れ知恵をした様子は書かれていませんが、黙示録にはっきりとバラムがバラクに教えたと書かれています。結果としてミデヤン人との不貞を働いた者たちは神罰によって死にました(民25:9)。バラムの教えを信じる人たちとは、神にしたがわず偶像を信奉し、不品行を行う人たちのことです。旧約の時代の話ではありません。教会に宛てた忠告なのです。ペルガモの教会は信仰を保ったことでほめられています(13)。信仰があるのに、その中にわずかに不品行を行う者がいたのです。しかし「悔い改めなさい(16)」と勧告されており、チャンスが残されていることがわかります。どんな教会でも信仰から離れたり、別の教理に目がいく人たちはいるものです。そんなとき、信仰を保ち悔い改めるなら、マナと白い小石を与えられるのです(17)。